中級カリキュラム:4つのコンテンツ
ステップ1:ライブ配信基盤の構築
内容:Amazon IVS、S3を使用したライブ配信システムの基盤構築
例え:テレビ局が放送設備を整える作業
詳細説明:
- Amazon IVS(Interactive Video Service)チャンネルの作成と設定を行い、ライブ配信の受信・配信機能を実装します
- IVSの独自グローバル配信インフラを活用し、世界中の視聴者に低遅延(5秒以下)での配信を実現します
- S3バケットを作成し、配信に関連するメタデータやサムネイル画像の保存領域を準備します
- IVS Player SDKを使用した基本的な視聴画面を実装し、実際にライブストリームが正常に配信・再生されることを確認します
ステップ2:IVS Chatを活用したチャット機能の実装
内容:Amazon IVS Chat、Lambda、Cognitoを使用した配信特化チャット機能の構築
例え:映画館で観客が映画について感想を共有できる専用の会話スペースを作る作業
詳細説明:
- Amazon IVS Chatルームを作成し、配信チャンネルと連携したチャット環境を構築します
- Cognitoと連携してチャット参加者の認証・識別機能を実装し、ユーザー管理を行います
- Lambda関数でチャットメッセージのモデレーション機能を実装し、不適切な投稿を自動検知・フィルタリングします
- IVS Chat SDKを活用してフロントエンド側のチャットUIを実装し、リアルタイムメッセージ表示機能を完成させます
- チャット履歴の保存機能を実装し、配信者が後からチャット内容を確認できるようにします
ステップ3:認証・ユーザー管理システムの構築
内容:Amazon Cognito、IAMを使用した安全なユーザー認証・管理システムの実装
例え:会場への入場券チェックとVIP席の区別をする仕組みを作る作業
詳細説明:
- Amazon Cognitoユーザープールを作成し、配信者と視聴者のアカウント管理機能を実装します
- IAMロールとポリシーを設定し、配信者のみが配信開始・停止できる権限管理を構築します
- 配信者専用の管理画面を作成し、配信の開始・停止、チャットの管理機能を実装します
- 視聴者認証機能を実装し、ログイン状態に応じた機能制限とパーソナライズ機能を追加します
- セキュリティベストプラクティスに従い、APIエンドポイントの保護とデータの暗号化を実装します
ステップ4:配信監視・管理システムの構築
内容:Amazon IVS、CloudWatch、Lambda、DynamoDBを使用した配信の監視・管理システムの実装
例え:テレビ局のディレクターが放送状況をリアルタイムで確認し、番組を管理する制御室を作る作業
詳細説明:
- Amazon IVSのCloudWatchメトリクスを活用し、同時視聴者数、配信品質、配信状態のリアルタイム監視ダッシュボードを構築します
- Lambda関数で配信イベント(開始・停止・エラー)を処理し、配信履歴とパフォーマンスデータをDynamoDBに記録します
- API Gateway + Lambdaで配信管理API(チャンネル作成・削除、配信開始・停止、設定変更)を実装します
- 配信者向けの管理画面を作成し、配信統計(総視聴時間、平均視聴者数、視聴者数推移)を表示する機能を実装します
- CloudWatchアラームを設定し、配信品質の低下や異常な視聴者数変動を自動検知・通知する仕組みを構築します
学習完了後の次のステップ
この学習カリキュラムを完了し、最終アセスメント(テスト)に合格すると以下のステップに進むことができます。
- より高度なメディア処理技術(機械学習を活用した配信品質自動最適化)の学習
- マイクロサービスアーキテクチャを活用した大規模システム設計の学習
- ライブコマース特化機能(商品連携、決済システム統合)の実装学習
中級カリキュラムの勉強の仕方
学ぶ前に以下にアクセスできるかを確認しましょう。
- AWSマネジメントコンソール
- 配信テスト用のWebカメラまたはスマートフォン
- 学ぶ
- それぞれのステップに記載してある手順に従いAWSコンソール上でサービスを構築します。
- 用語やサービス名がわからない場合には学習カリキュラム内の「用語集、参考資料」を見てみましょう。
- 記載の内容や概念が理解できない場合には専用Slackにて質問をしてください。より初級レベルの知識を学びたい方は以下がおすすめの参考書籍となります。
- 学んだことの確認
- それぞれのステップには以下3つの確認項目が用意されていますのでそれぞれに回答を専用Slack上で提出してください。
- 実践チェック:画面キャプチャで証明しよう
- 提出方法:それぞれの項目に関してAWSコンソールの該当箇所をキャプチャーし、提出
- 構成図による理解度チェック
- 提出方法:構成図を作成し、提出
- 理解度チェック:なぜ?を考えてみよう
- 提出方法:質問の回答を提出
- アセスメント
- ステップ4までの学習が完了すると、最終アセスメントへ進みます。
- 最終アセスメントはオンラインで講師を相手にホワイトボーディングを行います。
- ホワイトボーディングとは相手がやりたいたいことをヒアリングし、それを実現するためのサービス構成をその場で図示しながら作り上げていくロープレ形式のセッションです。
- 最終アセスメントを実施するかどうかは皆さんにお選びいただけます。実施希望の方は専用チャネルでManagerまでご連絡ください。
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